2017年06月17日

飴子の作品展「石・オオカミ・腹の中」は18日(日)午後6時まで

絵話塾イラストコースを一昨年卒業した飴子さん。グループ展や小さな会場での個展を経て、満を持してVieで大がかりな作品展を行っています。
Vieのスタッフもどんな展示になるのかと楽しみにしていましたが、蓋を開けてみるギャラリーの空間全体を使ったインスタレーションになりました。

ameko05.jpg

主宰者・飴子さんのごあいさつによれば
「石」と「オオカミ」と「腹の中」。いずれも既に歴史深く、又印象的な話題の多い事物ではございますが、たまさか、少しめずらしい話を聞き及びましたので、ご報告させて頂きたく、今回開催の運びとなりました。
 深い森の、木の葉の隙間からの、小さな声に耳を傾けて頂けましたら、幸いでございます。

とのこと。さあ、それではどのような「少しめずらしい話」なのか、ざっと見て行きましょう。

ameko04.jpg
エレベーターホールから中を見たところ。

ameko01.jpg
前室の展示です。ここに先ほどのごあいさつ文が掲げられています。

ameko06.jpg
入口から中を見たところ。一体何が始まるのでしょうか?

ameko07.jpg
オレンジ色のキツネ君が「ねえ、君」と呼びかけています。

ameko14.jpg
奥にも何か見えていますね。でもまずは

ameko08.jpg ameko09.jpg
「入口」を抜けると

ameko10.jpg ameko11.jpg
オオカミのお腹の中のような真っ赤な空間で、キツネくんが「石」と「オオカミ」と「腹の中」にまつわるお話をしています。

ameko32.jpg「突然だけれども、ここらでオオカミを見ないかい?」「大きい奴だ」「僕はもちろん見たことないけど」「ところで君、オオカミと石野特別な関係について考えたことがあるかい?そう、退屈な石じゃないぜ、宝石だ!やつらは、それはそれは美しい氏を、あの立派な腹の中にしこたま持っているのさ」「ヒトの間でもよく知られていることだと思っていたけどな…」







ameko12.jpg(中略)「7匹の羊とオオカミの話にも一寸出てくるね。猟師の野郎がネコババした処が省かれているけどね…」













ameko13.jpg ameko16.jpg
赤い空間を抜けると、楽園のお話が待っています。

ameko15.jpg ameko22.jpg
「それだけじゃない…オオカミたちの間ではこんな言い伝えがある」「はじめに、最初のオオカミは、とても大きなオオカミだった。あまりに大きくつよいため、逃げ去る楽園のすそを踏み、その片すみを呑み込んだ、それは、楽園の東のはし、ガラス山をいだく、青い石の楽園。大きなオオカミ、王となった。永遠の永遠に青い石の王。オオカミたちは夢を見る、大きなオオカミ、腹の中、安らぎの青、乾きのない聖域、石の楽園、オオカミたちの極楽。」

ameko18.jpg ameko21.jpg
開かずのドアと物語の語り部、キツネ君。

ameko17.jpg 「青の楽園(オオカミの極楽)」はモーターでぐるぐる回っています。

「『境の巨人』見てはいけない巨人だ。もちろん知っているだろう? 『ガラス山』大変有名な山田が、昇には爪がいる。住むにはさらに用心が必要だ。 『星の中海』ハンカチーフのような魚が水上をひらひらお呼び、身震いしては星を降らせる。どこへ繋がるか分からない深い…中海だ。 『石板の谷』あたたかい、大きな大きな日が燃えている。日ごと、結構な何かが開かれているらしいが、帰って来たうあつがいないので、誰も知らない。うっとりするね。」


ameko29.jpg 矢印の順路に沿って回ります。

ameko19.jpg 海側の壁です

ameko20.jpg 奥から入口側を見たところ

ameko30.jpg 右側はこんな壁です。

海側の展示はこんな感じ。

ameko23.jpg 「何?おまえ、詳しすぎるって?そりゃあ、おれは…」

ameko24.jpg 「オオカミだからなっ!」
↑ クリックしてみて下さい

ameko26.jpg「まあ、落ち着いてくれたまえ。」
「君を驚かせるために、キツネなんぞに化けた訳ではない。君と話をしたかったのだ。」

キツネ君はオオカミが化けた姿だったのですね。
最後の壁にもお話しがあります。

ameko27.jpg

ameko33.jpg 「そう、俺は伝説の大きなオオカミを探している。大きくて、腹の中に、オオカミの極楽を持つオオカミ…」「俺には約束があるのだ。」「しかし、行方は失われて久しい、君らの××××のようにね。え、××××を聞いたことがない?今度古老にでもご教授願いたまえ。」








ameko34.jpg 「俺はあちこち探しまわるうち、一つの推論に辿り着いた。」「…目撃者がきっとヒトのなかに居る…」












ameko35.jpg 「簡単な話だ。食われそうになっても宝欲しさにオオカミの腹の中を覗こうなんて…いや、君たちの好奇心を買っているのだと、俺は。」







ameko36.jpg「ヒトは、俺たちの腹の中の宝の話を信じて(君は、幸い、ご存じなかったようだが)ヒマさえあれば、俺たちの腹の中をのぞき込んできた…」
「あの赤い頭巾の、若い娘だって…(微笑)」










ameko37.jpg 「だから、きっと、だれか、あの伝説のオオカミに出くわしたヒトが…どこかに…」
















ameko38.jpg 「ねえ君、もし大きなオオカミの話を聞いたなら、ぜひ知らせてほしい。え、どうやって?そうだな、」「心を込めて、遠吠えを1つ─」














ameko28.jpg 出口を抜けると

ameko03.jpg
大きなオオカミが天を駆けているのでした。

いかがでしたか?

ameko31.jpg
テーブルには前回の個展「ちょういちご」のミニ絵本と、作品集も置いてあります。ここでもっと飴子さんの世界を覗いて下さいね。

飴子さんの作品は、まず手描きの下絵をパソコンに取り込んで着色し、一旦プリントアウトしてから色鉛筆などで陰影を付けたりして仕上げ、それをカラーコピーで拡大したものをパネルに貼り、それをカットして組み立てるのだそうです。
スゴイ手間暇がかかっており、しかも展示が終われば解体される運命の作品たち…実際ご覧になれた方はラッキーですね!
posted by STAFF1号 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Vieの作品展