2017年12月03日

荒井良二の未発表会と映画上映会とトークショー <2>

続いて、今回のメインとなる “ 未発表 ” 作品をご紹介します。
荒井さんは、20代の頃からどんなに忙しくて疲れていても「毎日絵を描く」ということを自分に課しているそうです。
お仕事のための絵ではなくトレーニングのための絵とでもいうのでしょうか、ある時はコラージュ、ある時は絵日記、そして今は名画の模写をするということを続けておられるようです。
毎日夜寝る前にほんの数分、世界の名画の画集を開き、A4サイズくらいのクラフト紙に色鉛筆の黒を使って眠さと戦いながら描いているのだとか。
短時間で勢いある線で描き、画面に誰の作品を描いたか記して、描いた日付けと最後に荒井さんのサインまで入っている作品群は、「誰かに見せるために描いた訳ではない」ので、今まで門外不出。今後も展示する機会があるかどうか分からないというレアなものでした。
実際にご覧になれた方は、改めて荒井さんの “ 絵の上手さ ” に驚き、そして努力する姿に感銘を受けたようです。

さあそれではほんの一部だけですが、ご紹介しましょう。

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ルノワール2点

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アングル/ムンク

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ルノワール/フェルメール

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ゴッホ/カモワン

2017AR050.jpg ドガ/ゴーギャン

2017AR053.jpg アングル/セローフ

2017AR044.jpg 小早川清/片岡球子

荒井さんによれば男性より女性を描くのが難しく、洋画より日本画の方が難しいそうです。
こうして毎日描いてはいますが、これが上手くなってしまっても仕方がないので、ある程度まで描いたら次の課題を見つけるそうです。
この次もし「未発表会」があったら、全然違う作風のものが登場するかもしれませんね。

色鉛筆の黒以外で描いた、ポストカードサイズの作品もありました。

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青インク、マーカー、色鉛筆などを使用しています

2017AR061.jpg 2017AR058.jpg 2017AR057.jpg モデルは特にいないそうです

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荒井さんらしい作品もありました

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小さな画面の中に物語を感じますね

2017AR034.jpg 2017AR035.jpg 小冊子の形状になったものもありました

レアな作品たち、いかがでだったでしょうか?

それでは最後に映画上映会とトークショーの様子をお伝えします。

ashinoneiro2.jpg(映像より)

11日(土)に上映されたのは「まわりみち、あしのねいろ」です。
日本/2011/日本語/カラー/ビデオ/98分
監督:黄木優寿
出演:荒井良二
製作:YIDFF、東北芸術工科大学
2010年10月、山形まなび館で行われた、イラストレーター・絵本作家の荒井良二の 展覧会「山形じゃあにぃ2010」の記録。


2017AR064.jpg
Vieでは初めての本格的な上映会。黄木監督自ら上映技師を務めて下さったのでうまくいきました。

上映後に荒井さんと黄木監督お二人のトークショーがありました。

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映画のこと、「山形じゃぁにい」のこと、絵本のことなど、参加者からの質問も受け付け、和やかに会は進みました。

トークショー後は絵本にサインをしてくださったり、荒井さんお疲れさまでした。
翌12日は「在るこども ジャガーの夜」の上映のみでしたが、荒井さんは絵話塾絵本ゆっくりクラスの授業でいらっしゃったので、終わってから少しお話をしてくださいました。

jaguar10.jpg(映像より)

「在るこどもジャガーの夜 荒井良二と連絡船 山形じゃあにぃ 2012」
監督:黄木優寿
出演:荒井良二(ペイント&ギター&ボーカル)/坂本弘道(チェロ)/小島麻貴ニ(ベース)
2012年10月20日(土)に山形市七日町のレトロなダンス&カラオケホール『ジャガー』で行われたライブイベント『ジャガーの夜』と、その年に行われた第2回「山形じゃあにぃ」会場でのドキュメンタリー。


東日本大震災の記憶がまだ色濃い時期に荒井さんが何を思って何を発信したか、生々しい言葉の叫びと音、身体全体を使った力強いライブペインティングの様子は、スクリーンの向こうに居る山形の人々の思いと重なりました。

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上映後はお客さんと和やかにお話ししたり、気軽にサインに応じてくださいました。

2日間に渡って行われました上映会も無事に終わり、黄木監督は山形に、荒井さんは東京にそれぞれ帰って行かれました。
なんだか夢のようだった週末。
あんなにたくさん飾られていた未発表作品もすっかり片付けられて、ギャラリーはがら〜んとしてしまいました。
またいつか、近いうちに、荒井さんの作品でギャラリーが埋め尽くされるような展示ができますように!
どうぞよろしくお願いします。
posted by STAFF1号 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Vieの作品展
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