2013年03月12日

【イラストレーションの現場から】 in 神戸は16日の午後6時までです

先週の火曜日、3月5日から始まっている【イラストレーションの現場から】in 神戸「illustrtion FILE EXHIBITION」は、イラストレーターの飯田淳・寺門孝之・上田三根子・緒方環さんたちの仕事場を再現した珍しい展示です。

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【イラストレーションファイル】編集部からのご挨拶<抜粋>
【イラストレーションファイル】は1990年に創刊。当初は掲載イラストレーター200名から始まって、2012年版では943名を紹介するほどの規模になっています。
2012年1月にアートディレクターの大久保裕文さんの事務所「Better Days」に飯田淳さんと寺門孝之さんと編集担当者が表紙の打ち合わせに集まり、「イラストレーターの仕事場を描く」というテーマで描き、上下巻のキーカラーを飯田さん=青・寺門さん=赤にすることに決まりました。同時に飯田・寺門の両氏から「展覧会が出来たらいいね」という話が出、その時既に大久保さんの頭の中には「キャラクターファイル」の表紙を上田三根子さん=黄色、「ファッションイラストレーションファイル」の表紙を緒方環さん=紫というイメージが出来上がっていたようです。そして夏に4冊のファイルが発刊された後、今度は4人全員が集まってどんな展覧会にするかを話し合い、10月に東京のタンバリンギャラリーで「イラストレーションの現場から」というタイトルの展覧会が行われました。本展はその巡回展にあたります。


私どもVieとしましても今の日本を代表する4人イラストレーターのお仕事現場を見せていただくことで、少しでもイラストに興味のある方々に何かの驚きや発見や喜びが喚起されることを期待して、協力させていただいております。

完成した原画は元よりその原画を使って制作された印刷物、ラフスケッチやアイデアノート、実際に使っている画材や仕事机回りの雑貨など、貴重で興味深いものが沢山展示されていますので、ぜひ沢山の方々に見ていただきたいです。

では、また例によって会場をぐるっと見て行きましょう。

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扉を入った正面にはピンクの寺門さんブースが飛び込んできます。

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海側を見ると上で抜粋してご紹介した【イラストレーションファイル】編集部からのご挨拶があり、その先には黄色の上田三根子さん、紫の緒方環さん。青の飯田淳さんのブースが続きます。

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奥から海側の壁を見たところ。

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入口側から、正面にあるピンクの寺門さんブースと山側の壁を見たところ。

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奥から山側の壁を見たところ。

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4冊の表紙原画と、4人の方々の挨拶文が並んでいます。

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イラストレーション・ファイル】下巻担当は寺門孝之さん。

 画家が自分の画室を絵に描いて、それがカッコイイことになったのは、やはりマチスからだろうか?「街を折りたたむと画室になり、画室を折りたたむとタブローとなる」というようなことをマチスが言っていたような気がする。幼い頃から。画集や雑誌に載っている画家やイラストレーターの画室の写真を見るのが好きだった。様々な画材やオブジェや描きかけ野江、窓からの光、モデル・・・。
 絵が降りて来、宿る部屋は、なんとも妖しく、魔法めいて憧れた。そんな憧れを思い出しながら今回、表滋賀を描かせていただきました。


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【イラストレーション・ファイル】上巻担当は飯田淳さん。

 一人、デスクに向かって絵を描く。締切の時間を気にしながら仕上げて行く。世界中のイラストレーターみんながやっていること。でも、絵を描くスタンスは色々だろう。
 資料まみれの部屋、ぽつんとパソコンだけのクールな空間、フィギュアやおもちゃに囲まれたポップな仕事場・・・。
 そこは、イラストレーターの頭の中と同じ。100人いたら、100のスタジオ。今日も世界中の仲間がその中で汗をかいて創造しているのだ。


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【ファッションイラストレーション・ファイル】担当は緒方環さん。

 ホーローのパレット、ホルベインの透明水彩絵具・・・。愛用画材のほとんどは、幼少期に初めて水彩画の手ほどきを受けた頃からずっと同じ・・・なに一つ変わっていないのです。驚くべきかなファーストパレットも健在です。
 今は亡き水彩画の先生の教えでもありました。子どもだからとプラスチック製のパレットではなく、長く使い続けることが出来るものをということや、透明水彩は、色と色とを重ねることで新たな色を表現するということ。絵を描くことの楽しさや、素晴らしさ、もちろん手法まで、40年近く経った今でも忘れずにいます。それが私にとって唯一無二の自信かもしれません。
 仕事として絵を描くことになろうとは、幼き頃の私は創造だにしていませんんでしたが、絵筆や画材に囲まれた生活はとても幸せ。心からそう思います。

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【キャラクター・ファイル】担当は上田三根子さん。

 イラストレーターになりたての頃は、自分のイラストレーションがキャラクターになるなんて考えもしませんでした。
 いろいろな仕事をしていくうちに、それを見たクライアントがADの方がキャラクターとして使って下さることになって、今ある「キレイキレイ」や「ぼくなつ」が生まれました。
 どちらのキャラクターも、誕生して10年以上が経ちました。
 売れることを優先して戦略を立てて描いたわけではなく、自分の好きなものを描いて、それが長い間愛されるキャラクターに育っていったことって、本当に幸せだったのだなぁって改めて思っています。



それでは個々の方々のブース展示の方も見て行きましょう。

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こちらは上田さんの展示ブースです。

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来られたお客様が口々に「あ、キレイキレイや〜」とおっしゃるイラスト作品と

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マリスカルのペン入れなど、お気に入りの小物たちをディスプレイ。

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小さなフレームは非売品ですが、額装作品は全て販売しています。

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お馴染み「ぼくのなつやすみ」や、キレイキレイの現物も一緒に飾ってあります。

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山側のカウンターでは珍しいラフスケッチを展示し、出版物やグッズを販売しています。

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キャラクターファイル表紙イラストの手描きラフとパソコンラフ。出来上がりは上の額装作品です。

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緒方環さんの展示ブース。

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墨汁の濃淡だけで描かれているイラストのなんとお洒落なこと!
予め濃い・中くらい・薄いの3段階を作っておくのだとトークショーの時に仰っていました。

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人物は見ながら描くのではなく、長年培ってきたクロッキーが役に立つとか。

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筆だけではなく、細く柔らかい線が描ける葦ペンも使っておられます。

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緒方さんのイラストが描かれた食器は、彼女のサイトでも詳しく紹介しておられます。

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山側カウンターのところでは、出版物(非売)と水彩で描いたラフスケッチを展示。

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サラッと描いて、なんでこんなにカッコイイんでしょうか。。。

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次は飯田淳さんの展示ブースです。

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雑誌や広告に使われた様々な手法のイラスト原画と印刷物を並べてあります。

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線も、色使いも、どれも潔い感じ。

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中にはこんなに可愛らしい作品もあります。

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使っている絵の具が入ったパレットや

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鉛筆・色鉛筆たち。ちなみに飯田さんは「B」しか使わないそうですよ。それで全ての濃淡・陰影を出し、こんなに短くなるまで使うのだそうですよ。

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最後は寺門さんの展示ブースです。

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天使や女性を描いたものが多い寺門さんのところは、バックのピンクがよく合っていますね。

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背中に羽根のあるアンジェラ・アキさんが居ますね。

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台の上には画材に混じってアイデアノートが置いてあり、まるで寺門さんの頭の中を覗き見しているようです。

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山側のカウンターには出版物やその色校などが飾り、販売もしています。

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表紙になったイラストとは違いますが、これも寺門さんのアトリエを描いたものなのでしょうね。

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ポストカードを販売しているのは、寺門さんと上田さんのお二人だけです。

もちろん、4人が表紙を描いたイラストレーションファイル誌も販売しています。
【イラストレーションの現場から】 in 神戸「illustrtion FILE EXHIBITION」は、今週土曜16日の18時までです。
どうぞお見逃しなく!!!!!

posted by STAFF1号 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Vieの作品展
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