2017年09月30日

こしあん個展「モヤンモヤン展 4759〜4779日め」は明日10月1日(日)の18時まで

9月12日(火)から行っているこしあん個展「モヤンモヤン展 4759〜4779日め」も終盤。もう明日一日を残すのみです。前回は会場の様子をお伝えしましたが、ここでは作品をもう少し詳しく見て行きましょう。

2017moyan2_049.jpg 前室にある作品。
今回の主人公・千田兵衛(ちだひょうえ、友達からは「せんべえ」と呼ばれている)君と、新キャラ「ホグラ」が描かれています。

2017moyan2_013.jpg 「僕はたぶんふつうの子で。
とりあえず今5年生。悩みとかは特にないけど 身長が伸びてきて 顔も伸びてきて お父さんに似てきたって
親戚のおばさんに言われるのが なんか嫌かも。」

「(略)僕にはずっと気にしていたことにはじめて気づいた。みたいな。
僕はふつうの子だけど ホグってるかもしれません。ホグリ体質みたいな。」

2017moyan2_014.jpg 「(略)野ざらしのタンスがあった。今日はさらに気になった。」

2017moyan2_017.jpg「強い日差しがタンスに当たって、今までもんやりとしか感じてなかったそのものが、ハッキリとした形で目に映った。」

2017moyan2_018.jpg 「目、鼻、手も。足も。ヘッドホンしてる。なんかすんごい訴えかける感じで、浮き上がって見える。」

2017moyan2_015.jpg 「(略)友だちが今日の僕の服をいじってくる。何かおばさん風だったみたい。」

2017moyan2_016.jpg 「(略)家でタンスのあれを思い出しながら描いてみた。ずっと見てるからかだいたい描けた。」

「なんかこれは自分だけのものって感じ。なんかキュンとしてスカッとしてぱーっとなった。
妙な気持ちがおさまらないまま 描いた絵をひとつ壁に貼ろう。」

2017moyan_030.jpg 「壁にはずっとお面が飾ってある。
妙な気持ちがおさまらないままお面をとった。」

2017moyan2_019.jpg 「(略)明日は休みだし、お面をつけて外に出てみよう。休みのたびにお面をつけて外に出た。(略)みんな僕を仮面くん と呼んでる。」

2017moyan2_021.jpg 「近所の子で関西弁の変な子がいた。(略)なんとなくタンスの子の絵を見せてみた。」
「僕:ねえ、この絵どう思う?」「女の子:知ってる。ホグラや。タンスの。」

2017moyan2_022.jpg 「(略)いつのまにかホグラって名前がしっくりしだしてきた。」

2017moyan2_024.jpg 「(略)数日後、僕のいない時に女のがやってきた。」「女の子:あげる。ホグラのアップリケ、いっぱい持って来たよ」

2017moyan2_023.jpg 「ひいじい:農薬のおまけの帽子やるよー。」

「ある時ホグラのアップリケのついた帽子が投げこまれ、ひいじいちゃんはいつものように帽子をおまけにつけて渡していて、それからその帽子をかぶるおじさん達が増えてちょっと流行ってるみたいになった」

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「ずい分たった頃、地方新聞の写真を引用して話題になったことがあるらしかった。」

2017moyan2_027.jpg 「(略)話題になると村の人も意識してかぶりだして、そうなってくるとおもしろくなくなって、少ししたらネットもテレビも何も言わなくなった。」

「今回みたいなことはもうないとしても、はじめての気もちもいろいろ見つけたし、ちょっとはみ出して、ユラユラするのもいいな。」

次は『運動会にて』という作品です。

2017moyan2_010.jpg 「仮もの競争で僕は“くつ”を引きあてた。
『くつー』と叫ぶと誰かがさっとくつを出してくれた。終わってから返しに行ったけど、その人はいなかった。すごく探したけど、いなかった。僕は運動会のおわりに、いろいろな思いをめぐらせた。」

2017moyan2_029.jpg 「どんな人だったんだ?憶えてない。手の印象しかない。一生けんめい手を伸ばしてた。ツルツルの腕。子どもかな?女の人?」

2017moyan2_031.jpg 「(略)ゆうれいだったりして。(略)でもゆうれいってそもそもくつ履く?」

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「この返せないくつと、想像の話をあの変な子にしたら、私はこう思うと言って話してくれた。」
「これは不思議なくつで、どっかの世界から来た魔女が手渡してくれた…」「この子おとなしいけど話聞くのおもしろいな。」

次はみとこちゃんとこしあんさんのコレクションを披露します。

2017moyan2_034.jpg みとこのコレクション。
左上はお父さんが誕生日にくれた「幸運をよぶズローチェ人形」、左下は「割り込みおばけ『シャッ』」、中央「駐車場の白い線のとこのはがれたアスファルト」、右「カラッカラに乾いたアスファルトの上で完全に浮いてはがれたコケを集める」

2017moyan2_035.jpg『シャッ』は作品作りの際に出た端材で作っています。いわば糸おばけ的なもの。

2017moyan2_036.jpg こちらはこしあんコレクション。
やはり樹脂や木の端材で作っています。マルを2つつけたら、目に見える@@

2017moyan2_037.jpg 可愛く見えてくるから不思議。
木切れにはわざわざ鉛筆で年輪を描いてるんです!

最後は「おかっぱおじさん」のお話です。

2017moyan2_020.jpg 「学校の行き帰りに通るゴミ屋敷に住んでるおかっぱおじさんがよく外に出て何やらしてるのを見たことがある。(略)近寄りたくない雰囲気。でも勇気を出して始めて声を掛けてみた」

2017moyan2_040.jpg 「僕:あのー、そのいっぱいあるやつは何なんですか?」「おかっぱ:これはね、あの時に見た光景なの。見たものを再現したいの。でもうまくいかなくてしっくりこないからいっぱいになっちゃった訳。」

2017moyan2_041.jpg 「僕:あの時?」「おかっぱ:宇宙からね、宇宙山が下りてきて、次に宇宙穴ができるの。うふふうかんむり3つ。」

2017moyan2_044.jpg 「次に宇宙馬っていうか宇宙猫が宇宙おにぎりにつれて来られて宇宙山に降りるの。」

2017moyan2_045.jpg 「おかっぱ:宇宙おにぎりじゃない宇宙おむすびだ」

2017moyan2_046.jpg 「おかっぱ:(略)今度は宇宙穴に入ろうとするの」

2017moyan2_047.jpg 「おかっぱ:(略)まだ再現がかんぺきじゃないけど、何か言いたいことがあれば言えばいい」「僕:とくにないですかね。」

おかっぱおじさんが作った、まだ再現がかんぺきじゃない宇宙山と宇宙馬とゆうか宇宙猫および宇宙穴のオブジェは販売しています。(各 1,800円〜)

展示の後はグッスコーナーです。

2017moyan2_067.jpg ガチャガチャの存在感がスゴイ!

2017moyan2_038.jpg さっきのお話に出て来た農薬のおまけでもらえる帽子のモデル。こしあん家にあったらしい。

2017moyan2_048.jpg 毎度おなじみの「御モヤンモヤン」タオル。今年はヘッドホン着用のホグラ柄です。

2017moyan2_068.jpg 2017moyan2_069.jpg 2017moyan2_070.jpg タオル以外にも竹田ややる気なしくんのミニ絵本、糸おばけ等のブローチ、山のどこかでふえてるペーパーウェイトなどを販売。

今年は西脇の美術館で大きな展示をしたので、その時に用意した、今まで発表したお話をまとめた絵本も読めるようになっています。

2017moyan2_052.jpg 2017moyan2_053.jpg 『山から下りてきた』

2017moyan2_054.jpg 2017moyan055.jpg 2017moyan2_056.jpg 2017moyan2_058.jpg 『竹田メモ つぶつぶぐるぐる』

2017moyan2_059.jpg 2017moyan2_060.jpg 2017moyan2_061.jpg 『第一話 みとこちゃんの糸くずおばけ』

2017moyan2_062.jpg 2017moyan2_055.jpg 2017moyan2_063.jpg 『第二話 坊っちゃんと坊っちゃんケース』

2017moyan2_065.jpg 2017moyan2_064.jpg 2017moyan2_066.jpg 『最終話 糸くずループ』

いかがでしたでしょうか?今年は会期も3週間と、濃い目のモヤンモヤン展。楽しく過ごして参りましたが、いよいよ明日10月1日が最終日となりました。作者・こしあんさんも在廊予定です。どうぞ皆さまお見逃しのないよう、ぜひご覧下さい。

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2017年09月23日

こしあん個展「モヤンモヤン展 4759〜4779日め」開催中です

Gallery Vie 秋のお楽しみ、こしあん個展「モヤンモヤン展」は今年14回目。初個展の初日から数えて4759〜4779日めに当たります。いつもは2週間の会期ですが、今年は3週間にパワーアップしてただ今絶賛開催中です!
ちょこちょこ展示物が増えたりしていますので、既にリピーターもおられます。

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ではざっと会場の様子を見ていきましょう。

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エレベーターホールから中を見たところ。

2017moyan2_002.jpg 前室の展示です。

2017moyan2_003.jpg 入口から奥を見たところ。

2017moyan2_004.jpg 入口から山側の奧を見たところ。
手前の台にはタオルやグッズが並んでいます。

では順を追って展示を見て行きます。

2017moyan2_005.jpg 入口横とそれに続く海側の壁。
小学五年生のいたってふつうの少年の日常に起こる不思議なお話が、オブジェと文章で描かれています。(タンスも立体作品です!)

2017moyan2_006.jpg 海側中央部分。

2017moyan2_010.jpg 海側の奥の角です。

2017moyan2_009.jpg 奧の開口部にはこんなものが。
「みとこのコレクション」には『幸福を呼ぶズローチェ人形』『駐車場の白い線のとこのはがれたアスファルト』『カラッカラのアスファルトの上で完全に浮いてはがれてるコケ』などがあります。

2017moyan2_007.jpg 奧の山側の角です。

2017moyan2_011.jpg 山側の壁です。
ここにはおかっぱおじさんと、彼が見た景色(宇宙山や宇宙穴、宇宙馬とゆうか宇宙猫、宇宙おむすびなどが登場する)を再現した作品が展示してあります。

おかっぱおじさんとグッズコーナーの間に、

2017moyan2_050.jpg ガチャガチャマシンが登場。
受付で300円支払ってコインを買い、器械に入れてダイヤルを回すとカプセルが出て来ます。

2017moyan2_051.jpg カプセルの中には何でしょう?
手作りのオリジナルキャラクターグッズや、お菓子+コイン(再度チャレンジできる)、手書きメモなどが入っていて、モヤンモヤンタオルやこしあんさんの本が当たる場合も。

2017moyan2_008.jpg 山側の壁の最後にはおなじみのモヤンモヤンタオルや本、手作りアクセサリーなどを販売するコーナーがあります。

2017moyan2_012.jpg 中央のテーブルの上にはこれまでの展示で発表したお話をまとめた絵本が置いてあるので、ゆっくり時間を取ってご覧下さい。

こしあん個展「モヤンモヤン展 4759〜4779日め」は10月1日(日)18時まで。まだまだ日にちがありますので、ぜひVieに来ていただき実際にご自分の目でご覧下さい。お待ちしています。

※ 個々の作品はまた後日ご紹介します。

posted by STAFF1号 at 23:02| Vieの作品展

2017年09月05日

絵本原画展「はしをわたってしらないまちへ」始まりました

絵本『はしをわたってしらないまちへ』(文 高科正信・絵 中川洋典)は、福音館書店「こどものとも」10月号として発刊されたばかり(420円)。ある休みの日に男の子がお父さんと一緒に長い長い橋を渡って海の向こうの島へ行くお話です。雄大な橋と海と空、たくさんの人が歩いているところや対岸の町並みなど細かい描き込みもたくさんあって、とても楽しい絵本です。今回はこの絵本の原画19点および5種類のダミー本の展示と、中川氏のオリジナル作品34点を展示販売します。

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「(前略)橋は人が造ったものです。丸木橋や石橋、吊り橋に河川橋。あっちには何があるのだろう。そこはどんなところでどんな人が暮らしているのだろう。知りたい。行きたい。それで橋を架けてあっちへ渡る。遠回りせず最短距離で渡る。こっちからあっちへ。日常から別の日常へ。既知の地から道の地へ。
 画家と一緒に絵本をつくろうという話をしたとき、はじめにうかんだのが父と子の物語でした。父と子を切り結ぶ物語。知らない地へ父と子で向かい、互いに知らなかった子と父を発見する。漠然と、そんなことを考えていました。少し理屈っぽいな、と思いました。
 橋を渡ろうか。それも、人の叡智を集めた巨大な橋を。橋を渡るのに理屈はいらない。ただ橋を渡って帰る。とりたてたことは起こらない。けれど特別な休日。たくさんの、知らない人たちと橋を渡るだけのある日。(後略) 高科正信」

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それでは早速展示の様子を見ていきましょう。

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エレベーターホールから中を見たところ。上の挨拶文が見えます。

hashi08.jpg 入口から中を見たところ。

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山側には原画と5種類のダミー本、販売用の本を並べています。

hashi07.jpg 山側の壁中央部分。

hashi05.jpg 入口から奥と海側を見たところ。

hashi09.jpg 奥の壁。

hashi26.jpg 海側の壁左部分。

hashi06.jpg 奧から入口側を見たところ。

hashi27.jpg 海側の壁中央部分。

hashi28.jpg 海側の壁右部分。

hashi29.jpg 入口横の壁です。

では詳しく見て行きましょう。

hashi10.jpg 表紙
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以下、お話の流れに沿って続きます。

hashi12.jpg hashi13.jpg hashi14.jpg hashi15.jpg hashi17.jpghashi18.jpg hashi19.jpg hashi20.jpg 最終頁/裏表紙

hashi23.jpg 販売用絵本

hashi24.jpg 5種類のダミー本
当初からどのような打ち合わせを経て最終形に至ったのかがよく分かり、興味深い内容です。

ここからは中川さんのオリジナル作品です。(サイズはすべて長辺405ミリ×短辺310ミリ、価格は税込みです)

hashi30.jpg hashi32.jpg『ラジカセシスターズ』(¥42,000)/『珊瑚は踊る』(¥40,000)

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『秘密をもってこの街へやってきた』(¥45,000)

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『光ある未来を目指して』(¥40,000)

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『僕がホテルスピーズで、初めてお客さんのお迎えをした日』(¥43,000)/『アレブリエは夢との語らひ』(¥40,000)

hashi36.jpg 『白波立つ空 U』(¥40,000)

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『ロメールがいた酒場』(¥43,000)

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『裁縫人は境界線をゆく』(¥50,000)/『太っちょローウェル、どこへゆく』(¥40,000)

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『叶う夢と叶わない夢について、大滝先生は黒板に書いた』(¥35,000)

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『生涯登ることがないであらう故郷の山』(¥64,800)

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『そらをさがしに』(¥40,000)/『オンボロバスはペカスカペカスカ』(¥43,000)

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『アリゲーター・ホーン・セクション』(¥45,000)

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『私らの時代は誰も彼もが熱かったと、貴方は悦に入って言うけれど』(¥45,000)

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『青春と枯葉』(¥38,000)/『男と女と男』(¥42,000)

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『あの夜興奮した大人たちが海に飛び込んで船を見送るものだとばかり、私は思っていた』(¥38,000)

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『子どもの頃に出会った石神様を心にもつ』(¥40,000)

hashi50.jpg 『約束した夜』(¥40,000)

いかがでしょうか?
絵本の原画とダミー本、そして迫力のある中川さんのオリジナル作品をどうぞご覧下さい。
なお、9月9日(土)16:00〜「はしをわたってしらないまちへ」の作者である高科正信(文) × 中川洋典(絵)お二人のお話し会 + サイン会を行います。入場無料・予約不要ですので、この機会にぜひ!
posted by STAFF1号 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Vieの作品展