令和元年初日から6日まで行われた「TAMAPRO 25th Illustration Exhibition “かけら”」は、嵯峨美術短期大学グラフィックコースの卒業生を中心としたアーティスト集団 “TAMAPRO(TAMAGO PROJECT)”が関西を中心に企画展やアートイベントなどで活動を始めて25周年の記念作品展でした。表現方法は平面や立体を問わず、また使う画材も様々に変化し、それぞれの25年分のかけらから新しいかたちが生まれました。
今回の参加メンバーは、磯村 恭子・おおにし まさよ・オオビツ マユミ・たなか ゆうこ・ヌガ トモコ / and more(Rana Tura.上田 有規子・えのき のりこ・神前 和美・シゲマツユキコ・太期 みゆき・夛田 恭子・こはくろ堂)の皆さんです。
まずは、以前Twitterで会場の様子をご紹介した動画をご覧ください →
その@ →
そのA →
そのB →
そのC →
そのD今回は撮影に失敗してしまったので、タマプロさんたちに画像を提供していただきました。(すみません)
それではまず、全体を見ていきましょう。

前室の展示です。

入口から山側と奧の壁を見たところ

山側の壁です

入口から奥と海側の壁を見たところ

奧から海側と入口横の壁を見たところ
この後は「and more」枠として、過去に参加された方々などが少しだけ出品されているブースになります。
上の全体写真には写っていないのですが、受付横の壁には 太期みゆき さんの作品がありました。

太期みゆき『鼓草』
「やさしい気持ちやあったかい気持ちになっていただけたら、と思います」
続いて山側の壁に移ります。

こはくろ堂 さんは今回が初参加です。「ねこフレーム『5896』」5種とグッズたち
ねこ達を暮らしながら、ねこ作品を作っているそうです。

神崎和美『ひらひらをみつめる』
顕微鏡の中のミクロな世界や、想像を超える広大な宇宙のマクロな世界に惹かれるので、そのため集合体や生き物を描くのが好きなのかもしれないそうです。

えのきのりこ『ネコヲカブル』
ちゃんと猫にかぶせられるサイズで作っておられます。

Rana Tura.上田 有規子『KOBE VIEW SPOT Peanuts Character ver.』落花生の殻で小さな人形を作りました。後ろにある窓の外の風景はお菓子の包み紙だそうです。

シゲマツユキコ『【ka-ra-ha-na】8JCW6WQ+M8 Feburuary12,1862』
化石のイメージで作ったそうです。

夛田 恭子『ルーツ』
家紋や細胞をイメージしてデザインしたそうです。
それではここからは通常参加枠の作家さん達です。
まずは ヌガ トモコさん。タマプロ10周年の時に作ったものに手を加えたそうです。

『Lucky Orchestra 2019』

大小のラックと赤い『オクトベル』
左から『ラッパル』『ライオダス』『ハープビット』
後列左から『スターベアー』『クックルさん』『エレマウントツインズ』『ラビ=ラビ』
前列左から『パンダルン』『タップリン』『コーラスバード』
続いて奥の壁は 磯村恭子さんの段ボールアートです。

『まるまる』
5月4日・5日には段ボールでお面を作るワークショップを行いました。
オオビツ マユミさんはTシャツに絵を描いたものと、卵の殻のライトを出品。

『Guardian angel』
キャンバスの代わりにTシャツに絵を描いたり羽根やビーズを付けたりしています。
(選択が出来ないので着用はできません)

中身を抜いた卵の殻に絵を描いて、小さなLEDライトの上に乗せています。
たなか ゆうこ さんは絵本の世界を立体的に表現しました。

『まよなかのサーカス』

原画です

人形劇風にディスプレイ
最後は おおにし まさよ さんの連作『回 遊』です。

クジラが海の中を回遊しているシーンを描いた連作で、涼しげな色調とキラキラ画材が爽やかでした。
この他、フェルトグッズなども出品しておられました。
タマプロさんたちのブログにも展示の様子が載っています。